ツマヌダ格闘街（ファイトタウン） 著：上山道郎

ツマヌダ格闘街（1）

100円コーナーで見つけ、“津田沼”ならぬ“ツマヌダ”という変なタイトルとメイドさんが、刀を持っている表紙に惹かれた。どーせ、ブームのメイドを利用したくだらない萌え系漫画なんだろうなぁって思ったんだけど、“格闘”という下の方の文字が大事で、リアルな格闘技漫画だった。これがけっこうおもろい。ツマヌダ格闘街 2がちょうど８月に発売予定だそうで…続きを新刊で買いたいなぁなんて思ったり。

「街おこし」の一環として、街ぐるみでストリートファイトにとりくんでいる“ツマヌダ”…イラストレーターを目指して上京してきたオタクなにーちゃんが、安い部屋があるという“ツマヌダ”に住む場所を捜しにやってきたんだけど、偶然出会った可愛いメイドにそそのかされて、ストリートファイトの道に首をつっこんでしまったというお話です。

メイドのドラエさん自身もめっちゃ強そうなんだけど…普段は戦わず、おたくにーちゃん八重樫くんのセコンドを務め、訓練と適切なアドバイスを与える。闘うメイドさんを楽しみたいところだけど、それは少なめよん。ただ基本動作を教える時に、毎回下着姿になろうとするのは笑いどころ（爆）今現在は謎の人物のまんまだけど…これから先、彼女の正体も明かされていくのかな？

喧嘩も体力だけが取り柄の筋肉馬鹿じゃ勝てません…やはり頭脳プレイじゃないとねって。この作品を読んでいると、ちょっとした訓練で、自分も喧嘩が強くなれるのではないかという錯覚に陥ることができます。ファイトに勝てるかどうかが別として…訓練自体は、誰でも手軽にできるようなことばかりなのがいいですね。

お薦め度：★★★

ＤＯＬＬＳ ドールズ 著：ｎａｋｅｄ ａｐｅ

Dolls（1）

Dolls（2）

ｎａｋｅｄ ａｐｅの「ＤＯＬＬＳ」…現在４巻まで発売中だが、古本でＧＥＴできたのは２巻まで。続刊捜索中…。日本そっくりな架空の都市で、公に犯罪者を殺しまくる処刑人の話。この人たち（ＣＬＡＭＰみたいに複数の人の合体ペンネームらしい）の「ｓｗｉｔｃｈ」っていう作品も途中まで入手したけど、まだ読んでない。

なんか、パっと見、田島昭宇のタッチに似てるなぁ…けっこう影響を受けてるんじゃない？って感じのイラスト。イケメン美形キャラいっぱいで…友情を通り越したＢＬっぽい関係も出てきたり、やっぱ女性向けなのか？

処刑人…作中では特別死刑執行刑務官部隊、通称“特刑”と呼ばれてる主人公たち、その中のひとり、清寿（２巻の表紙の人）は、なんか女に見えるんですけど～、やっぱ男らしい。２巻まで読んだけど、個人的に判別不可能（笑）でも、ほかのキャラが、“伝説の男たち”と称していたので、たぶん、男だよ（笑）

公に認められた「必殺仕事人」って感じの内容で、次から次へとやたらと猟奇殺人いっぱいで、治安悪すぎなんだけど…銃はバンバン撃ちまくるし、ソードアクションもあるし…アクション漫画としてもけっこう楽しめる。

合理化のため、ソッコーで死刑囚を殺せるとか、思想的にはヤバイけど（笑）、設定は面白いと思う。続きも楽しみ。

お薦め度：★★

天国から見ていた海 原作：青洲嘉 画：桜井優

　

天国から見ていた海

巻数の表示がないから、これ１巻で完結なのかな？ネット書店などで検索してみても続きは出ていないようで…それにしては、話が中途半端で物足りない。

憧れの先輩を追いかけて、湘南の大学（田舎者なので東京と思いこんでるって設定は笑った）に通う女の子の話。で、その女の子は鎌倉で一人暮らしをはじめる…。ぶっちゃけ、前半のつかみは…岩井俊二の四月物語のパクリではないか！？と思うのだが…途中から喋る猫が現れるなど、漫画らしいファンタジーストーリーへと。

どこかで見たような画のタッチだが、嫌いではない。せっかく湘南を舞台にしたんだから、もっと湘南くささを出しても良かったと思うが…。

お薦め度：★★